令和7年度10月2日後期始業式 キャンパス長式辞
皆さん、おはようございます。
そして今日から始まる後期に向けて、改めて気持ちを切り替えていきましょう。
通信制高校で学ぶ皆さんには、自由な時間があります。その「自由な時間」をどう使うかが、これからの自分を大きく変えていきます。今日は、その自由を「頑張ること」につなげる指針を、皆さんにお伝えしたいと思います。
まず一つ目は「勉強」です。
通信制では、毎月の課題提出があります。これは最低限クリアしていくべき学びの土台です。それに加えて、皆さんには「自分に合った勉強」を重ねてほしいと思います。
例えば、受験を意識している人は「ウイングネット」や「MONOXER」を使って学力を伸ばしていきましょう。中学校の復習を並行してやりたい人は、そこから始めても構いません。大事なのは「自分の進路に合った学び方」で取り組むことです。やり方に正解はありません。大切なのは「継続してやる」ことです。
二つ目は「英語」です。
これから皆さんが生きる社会は、ますますグローバル化していきます。日本語だけで生きていける時代は、もう終わりを迎えつつあります。だからこそ、英検などの資格取得にぜひ挑戦してほしいのです。
英検に向けて努力する過程で、単語を覚える力、リスニング力、そして「自分の考えを英語で表現する力」が身につきます。それは単なる資格のためだけではなく、将来、仕事や進学、海外の人との交流の中で必ず役立つ財産になります。
三つ目は「探究的な学び」です。
自分が好きなことや興味を持ったことを深めていくと、学びはもっと面白くなります。皆さんには、地域とつながる授業や、企業と連携した取り組み、国内留学といった機会があります。これは普通の高校生活ではなかなかできない体験です。
大切なのは「自分から一歩踏み出すこと」です。新しい環境や人との出会いに飛び込んでいくと、自分の可能性がどんどん広がります。興味を持ったら、ぜひチャレンジしてください。
四つ目は「人との対話」です。
本校ではコーチングを重視しています。担任の先生と話すとき、ただ受け身で聞くだけではもったいない。自分から「今日はこれを聞きたい」「このテーマについて考えたい」と決めて話すと、同じ30分でも得られる成長の度合いは大きく変わります。
対話は自分を映す鏡です。先生との会話を通じて、自分の考えを整理したり、次の行動のヒントをつかんでいきましょう。
最後に、皆さんに伝えたいことがあります。
成長とは、一気に大きなことをやることではありません。毎日一つ、昨日よりも何かを積み重ねることです。
課題を一つ前倒しで終える。英単語を一日10個覚える。担任に「質問」を一つ多くする。ほんの小さな一歩の積み重ねが、半年後、必ず大きな差となって現れます。
後期のスタートにあたり、皆さんにお願いしたいのは「自由な時間を自分の成長に変える」ことです。勉強に取り組む。英語を力にする。探究に挑戦する。担任と深く対話する。そして、毎日小さな一歩を踏み出す。
この後期が、皆さんにとって新しい成長のステージになることを心から願っています。
一緒に頑張っていきましょう。