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【学習】「宇宙探究」 ~未知の可能性を想像する~

 札幌大通校の連携校であるクラーク記念国際高等学校の教育活動でも異色でかつその先が想像できない分野が「宇宙探究」です。2023年には、高校で初の人工衛星の打ち上げをするなど、宇宙を学びの対象として全国のクラーク生がアプローチしてきました。

 その一環で行ってきたのが、月面土壌を想定した農作物の栽培です。札幌大通校では、今年度、稲作に取り組んできました。月面の砂に近い珪砂を混ぜた土壌をつくり種籾から半年間そだててきました。それでも地球上ですから、空気や水など農作物の成長に必要なものは十分にあります。珪砂という月面の砂に近い要素をいれることでも稲作はなりたつのか、まずは月の環境に少しだけ近づけて取り組みました。育てたお米は、北海道米の「おぼろづき」とコシヒカリ。肥料の組み合わせなど数種類工夫した結果、稲が実りました。

 少しだけ月面稲作の可能性が見えてきたわけですが、ここからは本当に自分たちでの再現が難しい、空気、重力の問題があります。酸素や二酸化炭素などわれわれがひびその大切さに気付かない空気、そして当たり前に行動できる、運動できる前提としてある重力、これらの要素が変わったときに農作物は成長するのか、成長するとしたらどのように成長するのか、次に考察すべきことです。もしかしたら農作物の育ちづらい環境での稲作などを成り立たせるためのヒントにであえるかもしれません。宇宙を知ることは、地球環境に近づくことになるという気づきまでたどり着きました

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