地域の輪の中で輝く生徒たち――松波夏祭りで学んだ“つながる力”

【うちわワークショップ】
地域行事への参画を通して、実社会とつながる経験を
本校では、地域社会との連携を通じた実践的な学びを重視しています。今回参加した「松波夏祭り」は、松波町会が主催する地域の恒例行事。特に8月2日の前夜祭では、町会からの依頼を受けて、生徒たちが運営の一部を担うという新たな挑戦の機会を得ました。うちわ作りのワークショップ、曲芸同好会による皿回し体験、軽音楽部によるステージ演奏など、準備段階から生徒が企画・運営に携わることで、イベントに対する責任感と主体性が育まれました。
子どもたちの笑顔を引き出す、丁寧な関わり
前夜祭当日は、昨年を上回る来場者数で、ワークショップや体験コーナーには多くの親子連れが訪れました。うちわ作りでは、子どもたちが自由にデザインできるよう生徒が声をかけ、制作を優しくサポート。皿回し体験では、曲芸同好会の生徒が丁寧に技を教えながら、子どもたちの成功を一緒に喜ぶ場面が見られました。

【皿回し体験を教える生徒】
軽音楽部の演奏では、地域の方々から温かい拍手が送られ、祭りのにぎわいをさらに盛り上げました。生徒たちは「伝える」だけでなく「一緒に楽しむ」ことを意識しながら、相手に寄り添うコミュニケーションを実践していました。

【軽音部】
翌3日には、子ども神輿のサポートとして参加。小さな子どもたちと一緒に神輿を担ぎながら、生徒たちは自ら役割を見つけ、チームで支え合いながら行動していました。最後には盆踊りにも参加。最初は恥ずかしがっていた生徒たちも、踊るうちに笑顔が広がり、クラーク生を中心に盆踊りの輪が広がっていきました。

【盆踊りに参加する生徒】
「ありがとう」が何よりのご褒美に
祭りの終盤、地域の方々から「ありがとう」「助かったよ」という声をたくさんいただいた生徒たち。特に、事前にダンスの振り付けを一生懸命練習してきた宮腰さんには、当日の指導者から直接声をかけられる場面もあり、努力が地域に届いたことを実感できるひとときとなりました。
Students Voice
子どもと関わるのは大変だけど、笑顔を引き出せたときにやってよかったと思えた
地域に根ざした学びが、生徒の未来をひらく
今回の松波夏祭りへの参加は、生徒たちが地域とつながり、人と関わる中で自分の力を発揮し、成長を実感できる機会となりました。ただ与えられた役割をこなすのではなく、自ら考え、動き、相手に寄り添う経験は、これからの進路や将来にもつながる大きな糧になるはずです。クラーク記念国際高等学校千葉キャンパスでは、こうした地域との連携活動を今後も積極的に展開し、生徒一人ひとりの可能性を広げる学びを大切にしていきます。




【集合写真】