【2年生・論理国語】“相手を通して見える自分”を探る──ジグソー法で深める主体的な学び
柏キャンパスでは、2年生の論理国語の授業にて、知識構成型ジグソー法を取り入れた授業を実施しました。テーマは「相手依存の自己規定」。日本語の人称表現に注目しながら、日本人の自己認識のあり方とその背景にある文化的特徴について考えました。
この授業では、生徒一人ひとりが異なる段落の内容を専門的に読み解く“エキスパート”となり、互いに内容を教え合うジグソー活動を中心に構成。グループごとの対話や共有を通して、筆者の主張──「日本人は自己を他者に依存して規定しがちであり、それが本来の意味での対話を難しくしている」──を自分の言葉で捉えることができるようになりました。
授業に参加した生徒たちは、それぞれが読み解いた情報を他のメンバーに丁寧に伝え合い、「言葉が持つ背景」や「文化によって異なる自己のとらえ方」について主体的に考えを深めていきました。個人ワークでは、教科書の文章が一人ひとりの思考によってより立体的に読み取られていく様子が見られ、論理的な読解力や表現力の向上にもつながりました。
今後はこの学びを生かし、他の論説文に対しても筆者の立場や論理構造を見抜く力を育てていく予定です。日本人の自己意識という身近なテーマを通して、言語と文化、そして自分自身について深く考える機会となりました。


