【学習】「保健体育」授業 ~スポーツが「経済」を動かす!?経済波及効果を学びました。~
本日の授業では、保健体育の学びを少し広げ、「スポーツと経済」をテーマに取り上げました。普段は競技や健康を中心に学習していますが、今回は“スポーツが社会にもたらす影響”という視点から、経済の仕組みに触れていきました。
まず、生徒たちに紹介したのは、2022年カタールW杯の国内における経済波及効果が163億円にのぼったというデータです。海外で行われた大会でありながら、日本国内でもこれほど大きなお金が動いたことに、生徒からは驚きの声が上がりました。
その内訳には、観戦のための交通費、チケット代、スタジアムでの飲食代、チームや選手のグッズ購入など、多様な消費が含まれています。「スポーツを見る」という行動が、実は多くの産業を支え、経済を回す力になっているという視点は、生徒にとって新鮮だったようです。
次に、学んだ知識を実感するための活動として、エスコンフィールド北海道での1試合あたりの経済波及効果を自分たちで試算するワークを行いました。来場者数を仮定し、一人がどれくらいのお金を使うのかを「飲食」「グッズ」「チケット」「交通」「宿泊」など複数の項目に分けて考えます。生徒たちは、「家族で来る人はもっと使いそう」「グッズは意外と高い」「ビジターの人は宿泊代もかかるよね」など、実際の消費行動を想像しながら計算を進めていました。
ワークの中で、積極的に数値を探し、グループで相談しながら経済の流れを組み立てる姿が見られました。自分たちの計算結果が、数千万円から数億円規模になると、「1試合だけでこんなにお金が動くの!?」と驚く声も。
この経験を通じて、生徒たちは“スポーツは競技者だけでなく、地域にも国にも大きな影響を与える活動である”ということを、より深く実感できたと思います。
今回の学習をきっかけに、スポーツが持つ社会的・経済的な価値を、多角的に考えられるようになってほしいと思います。今後も、スポーツの魅力とその広がりについて学ぶ授業を続けていきます。


