【学習】「保健体育」授業 ~正しく薬を飲むとは?~
保健体育の授業において、「医薬品の制度とその活用」をテーマに学習を行いました。私たちの身近にある医薬品ですが、「正しく使う」ことの重要性について、実験を通して理解を深める授業となりました。
薬を服用する際、「水かぬるま湯で飲みましょう」とよく言われますが、その理由を具体的に説明できる人は多くありません。そこで今回は、薬の効き方に注目し、飲み物の違いによって体内でどのような変化が起こるのかを実験で確かめました。目的は、単なる知識として覚えるのではなく、実生活に生かし、家族や友達にも説明できる力を身につけることです。
実験は二つ行いました。一つ目は、胃薬をクエン酸入りのジュースで服用するとどうなるのかというものです。胃薬は本来、胃で効果を発揮するように作られていますが、酸性の飲み物と一緒に服用することで、胃に届く前に反応してしまう可能性があることを確認しました。二つ目は、貧血薬をお茶で服用した場合の実験です。お茶に含まれる成分が鉄の吸収を妨げることを、目で見て理解することができました。
これら二つの実験に共通していたのは、「正しく服用することで、薬は正しく効く」ということです。飲み物を変えるだけで薬の効果が弱まってしまう可能性があることを、実験を通して実感することができました。
今回の学習を通して、生徒たちは医薬品を“なんとなく使うもの”ではなく、自分の体を守るために正しく選び、正しく使うものとして捉えるようになりました。日常生活に生かすことはもちろん、周囲の人にアドバイスできる力も、これからの「生きる力」の一つです。今後も、実体験を通して学びを深める授業を大切にしていきます。


