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匹田先生インタビュー

広島キャンパスは、総合科学部 社会探究領域
匹田ゼミと教育連携。
多様性社会に向けた地図制作を行い、国際会議WCCEでは学生サポーターとして参加しました。

#連携大学 #高大連携授業

広島大学 総合科学部 社会探究領域 准教授
匹田先生

クラーク国際と、どのような教育連携を行なっていますか?

8月に広島で大きな国際会議がありました。情報と教育の国際会議で「WCCE」※と、私たちは呼んでいるんですけれども、その国際会議を広島で、しかもハイブリッドで行うということになりました。
その際に、クラーク国際の高校生たちにZoomと対面形式の、ハイブリット会議のオペレーションを スタッフとしてお手伝いいただきました。
そのほかにも会場のお手伝いや、ちょっとしたエクスカーション(遠足)があるんですけれども、その案内など、いろんなことを積極的にやっていただきました。
※=World Conference on Computers in Education:情報教育及び教育へのデジタル技術利用に関する国際会議

クラーク生の印象に残っていることを教えてください。

今回、国際会議のスタッフを行なっていただいた中で、一番私が驚いたのは、クラーク国際の生徒さんたちは英語でも躊躇なく話ができるし、ICT※に関しては本当にどこの高校生よりも慣れていらっしゃるところがあります。
※ICT=通信技術を活用したコミュニケーション

クラーク国際の生徒さんたちが、すんなりとICTに対応しているのは本当に驚きでした。
これはやはり日ごろから、情報通信の技術を当たり前のように使いこなしている世代というか、この学校の特色を存分に活かし切れたな、と思いました。

授業を通して、生徒の変化はありましたか?

最初に対面したときは、自信なさげな生徒さんが多かったですね。1、2年生は特にそうだったなと思ったのですが、2年生と一緒にプロジェクトを始めて、それからまた3年生を見ていると・・。
プロジェクトを通して、生徒さんたちは自分がやりたいことがどんどん見い出せていきました。 見いだせた生徒さんたちは、本当に強くなっているのを感じます。

クラーク国際の生徒さんたちは、自分の役割って何なんだろうということを模索しながら見いだして、先生方のサポートもあると思うんですが、それに向かって邁進していくという部分が他の高校より感じられました。

授業を通して、クラーク生に身について欲しいスキルは何ですか?

今回、もう一つのプロジェクトで、広島県外、または外国から広島市に訪れる観光客。また、ビジネスマンに向けた案内の地図をつくろうというプロジェクトを行ってきました。

その地図をクラーク生たちと一緒に制作したのですけれども、自分たちが日ごろ住んでいる、例えば休日にそこに遊びに行ったり、買い物しに行ったりしている、生まれ育った町をもう一度紹介をするために、調査をするということを今回行ったのですね。

地元の高校生に自分たちの住んでいる町を見直すことによって、愛着をもっと感じてもらおう。ほかの町と比べて、やっぱり私はこの町並みが好き、またこの町にいたいからというふうに思うような経験を高校生のうちにしていただければいいなと思いました。
地図制作を通して新しい出会いがあり、地域の大人たちとの出会いというのが、より高校生の自信を高めるし、高校生自身のコミュニケーション能力も格段に上がります。

そしてその自分が集めた情報を何かの形で発信する、情報を出すということによって、情報を収集する、加工する、発信するという全ての能力が高まるというふうに、私たちは考えています。
今、まさにクラーク国際の高校生たちは、それを体感しているんじゃないかなと思います。