クラスを超えて広がるコミュニケーションの輪 〜キャリア探究Iでの自己紹介プレゼン〜
5月22日、クラーク記念国際高等学校千葉キャンパスで行われた「キャリア探究I」の授業では、クラスの枠を超えた自己紹介プレゼンテーションが実施されました。生徒同士が積極的に関わり合い、多様な個性と向き合うこの活動は、今後の学びや社会との関わりに向けた第一歩となりました。

【クラス混合でのグループワーク】
自分を伝える力を育てる — コーポレートアクセスに向けた準備
この日の活動は、キャリア教育の一環として今後行われる「コーポレートアクセス」に向けた導入準備として位置付けられていました。「コーポレートアクセス」は、企業や社会と接点を持ち、自らのキャリアについて考える貴重な機会です。その前段階として、まずは「自分を知り、人に伝える」ことからスタートしました。
目的は、プレゼンテーション力やコミュニケーション力の向上だけでなく、他者との交流を通じて視野を広げること。また、見やすく伝わりやすいスライド作成を通して、情報整理や発信のスキルを磨くことも大きな狙いでした。
スライドに思いを込めて — グループでの発表活動
当日は、生徒が一人ずつスライドを使って自己紹介プレゼンを実施。グループはあえてクラスの垣根を越えて編成されました。初対面同士の生徒も多い中、開始早々からにぎやかな雰囲気が生まれ、互いの話に耳を傾け、積極的に質問や感想を伝える姿が随所に見られました。

【プレゼン実施中の様子】
それぞれが工夫を凝らしたスライドには、趣味や将来の夢、これまでの経験などが詰まっており、プレゼンの持ち時間4分を有効に使って自身を表現していました。時には笑いが起こる場面もあり、教室内は終始温かな空気に包まれていました。この日の活動では、情報を得ようとする前向きな姿勢が特に目立ち、グループごとのコミュニケーションも活発。互いの個性に興味を持ち、それを言葉で受け止めようとする姿勢が、次第に一体感を生み出していきました。
「もっと伝えたい!」生徒たちの前向きな声
4分では足りなかった
もっと話したいことがあった
自分のことを伝えるのが楽しい
他の人の話をもっと聞きたい
この活動を通じて、「話す」だけでなく、「聴く」「質問する」といった双方向のコミュニケーションの大切さを体感できた生徒も多く、表情には充実感がにじんでいました。

【プレゼン後の質問タイムの様子】
自分と他者をつなぐ力をこれからの学びへ
キャリア教育の土台として、「自己理解」と「他者理解」は重要なテーマです。今回のプレゼン活動を通じて、生徒たちは「伝える力」「受け取る力」をそれぞれに実感し、互いの多様性を尊重する姿勢も自然と育まれていました。
担当教員からは、「今後必要となるプレゼン力だけでなく、資料の作成や伝え方についても意識できていた」とのコメントもあり、生徒一人ひとりの成長が着実に感じられる時間となりました。
この経験を土台に、次に控えるコーポレートアクセスでは、さらに深い自己表現と対話が期待されます。千葉キャンパスのキャリア教育は、こうした実践的な学びを通じて、生徒たちが自分の未来に主体的に向き合える力を育てています。