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2年5組Ambi祭勝利報告 その1

10月25日と26日に東京キャンパス文化祭「Ambi祭」が実施されました。
今年度のテーマは「世界の構成要素16のエレメント」です。各クラスがひとつのエレメント(要素)を担当し、独自の出展や展示を企画しました。

さらにSDGs(持続可能な開発目標)の観点も加え、現代社会の課題やこれからの未来について考えるきっかけとなるような内容を目指しています。
スケールの大きさや独創性、エレメントについての探究などの観点から特に秀でたクラスには閉幕翌日に賞が授けられます。

2年5組のエレメントは「機械」です。
投票を経て、クラス目標は古典ラテン語で「Persevera et Vince (ペルセウェラー・エト・ウィンケ)耐えて勝て」と定められました。
産業革命の時代にタイム・スリップした主人公が、19世紀ヨーロッパの世界を探索し、機械に関する課題やトラブルを解決することにより、失われた歯車を見つけて元の世界に戻ろうとする「Steam Time Train」のコンセプトが生徒たちによって生み出されました。

文化祭を通じて
・仕事をもらうのではなく、自ら仕事を創り出すこと
・自分らしさを追究することによって課題解決を図ること

この二つを、担任は予めクラス全員に指示しました。

これにより、一人ひとりが自ら状況を判断して、最も自分らしい方法で行動することで、全員が企画に没頭し、没入感に満ちた世界を創り上げました。

↑色を塗るだけではなく、汚れと錆の質感を表現した歯車
↑段ボールから作られた機関車
↑落書きと汚れの再現された壁面

しかし初めから全てが順調に進んだわけではありません。
作業を進めるうちには、企画そのものに対する批判や、勝利を重ねてきたクラスには相応しくない言動も聞かれるようになっていました。

翌日の朝、担任は反発も覚悟の上で全員を集め、皆で一緒に作り上げてきたものを批判する非理を諭しました。
クラス編成当初から繰り返し言い聞かせてきたように、感情や好悪の情に動かされることなく、理性に導かれてひたすら前向きに粘り強く挑戦し続ける人間であることを全員に期待すると述べると、皆が担任の目を見つめて熱心に頷きながら聴き入りました。
このような注意をしなければならないのも、この企画に全員が主体的に打ち込んでいるからこそであり、皆が必ず最高の企画を完成させると信じていると激励し、しかし常に「相手を想いなさい」とキャンパス長の言葉を引いて口を閉じました。

2年5組はいつも通りの力強い返事で応え、担任の言葉を受け入れました。
この出来事を経て空気が一変し、驚くべき変化が全員の心に起きました。
なんとしても最高の企画を創り上げようとする意欲と熱気とが燃え上がり、この時から至る所で予想を上回る取り組みや独創的な工夫を見せ始めたのです。
担任は生徒会と宇宙探究部®の出展を督励すべくクラスを離れましたが、しばらくしてある生徒は、その後の皆の頑張りを密かに担任に告げ、企画の最終的な成功を断言しました。

準備期間が昨年度よりも丸一日少なく、時間に追われる中で必死に大量のダンボールと格闘しなければなりません。
生徒たちは悲鳴をあげつつも互いに励ましあうと、非常な熱意によって休憩をも惜しむ突貫工事を成し遂げ、開展に漕ぎ着けました。

【2年5組Ambi祭勝利報告】 その2へ続く

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