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AIの答えをそのまま信じない。問い直す力を育てる地理総合の授業

AIが示した防災案を「本当に地域に合っているのか?」と疑い、考え抜く——地理総合の授業で、生徒たちはAIと向き合いながら“考える防災”に挑戦しました。

【AI防災案を検討する生徒】

目次

AI時代に求められる「批判的に考える力」

近年、AIは私たちの生活のさまざまな場面で活用されるようになり、防災分野でもその導入が進んでいます。一方で、AIが出した答えをそのまま受け取るだけでは、地域の実情や人の視点が置き去りになってしまう危険性もあります。今回の地理総合の授業では、AIを「便利な答えを出す存在」として扱うのではなく、「批判的に検討する対象」として捉えることを目的に実施しました。情報を見極め、問いを立て、根拠をもとに考え直す。この一連のプロセスを通じて、将来どの分野に進んでも必要となる思考力を育てることが狙いです。

AIの防災案に“問い”を立てるところから

授業は、AIが作成した千葉市中央区松波周辺の防災案を全体で確認するところから始まりました。一見すると整った内容に見える防災案でしたが、生徒たちは地形や人口分布、避難経路などを意識しながら読み進めていきます。

●プロンプトを工夫し、AIの答えを更新する

「この避難場所は本当に安全なのか」「高齢者や子どもへの配慮が足りないのではないか」といった疑問が次々に生まれ、生徒一人ひとりが自分なりの問いを言語化。その問いをもとにプロンプトを工夫し、再度AIに防災案を作成させました。

【ワークシートを記入する生徒】

● データと地図で“現実”と照らし合わせる

次の段階では、地図資料や各種データを用いて、AIが提示した防災案が地域の実情に即しているかを検証しました。実際の地形や想定される災害リスクと照らし合わせることで、AIの提案の弱点や見落としが明確になっていきました。

●防災におけるAIと人間の役割を考える

最終的には、「防災にAIを使うとき、人間は何を担うべきか」というテーマで考えを整理。AIを活用するからこそ、人が判断し、責任を持つ視点が欠かせないことを、生徒自身の言葉でまとめました。

【資料を見る生徒】

Students Voice― AIを見る目が変わった瞬間 ―

AIの答えが正しい前提で見ていたけれど、疑ってみることで新しい気づきがたくさんあった

自分たちの住んでいる地域だからこそ、違和感に気づけたと思う

以上のような声が聞かれ、AIとの向き合い方が大きく変わった様子が印象的でした。

使いこなす”ために考え続ける力

今回の授業を通して、生徒たちはAIを“使う側”としての立場を実感し、情報を鵜呑みにせず検証する姿勢を身につけました。地域の現実と向き合いながら考えた防災案は、教科書の知識を超えた実践的な学びとなっています。クラーク記念国際高等学校千葉キャンパスでは、これからも日々の授業の中で、生徒一人ひとりが自分の頭で考え、社会とつながる力を育む学びを大切にしていきます。AIが身近になる時代だからこそ、「問い続ける力」を育てる教育を、今後も推進していきます。

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