卒業式 キャンパス長あいさつ
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
また、今日まで生徒たちを温かく支えてくださったご家族の皆様、関係の皆様に、深く感謝申し上げます。
さて、卒業生の皆さん。
今日、皆さんは一つの節目を迎えました。けれど、私はこの日を、単に「高校を卒業する日」とだけは思っていません。
今日という日は、皆さん一人ひとりが、それぞれの場所で、それぞれの悩みや葛藤を抱えながらも、自分の足でここまで歩いてきたことを、胸を張って認めてよい日だと思っています。
高校生活は、いつも順調だったわけではなかったはずです。
毎日当たり前のように登校することが難しかった人もいたでしょう。
周囲と比べて苦しくなったこと、自分に自信が持てなくなったこと、将来が見えず不安になったこともあったかもしれません。
思うようにいかない日々の中で、「自分はこのままでいいのだろうか」と悩んだ人も少なくないと思います。
でも、皆さんは今日ここにいます。
それは、決して当たり前のことではありません。見えないところで悩み、迷い、立ち止まりながらも、また前を向こうとしたこと。誰かに支えられながらでも、自分なりに一歩を踏み出してきたこと。その積み重ねが、今日という日につながっています。
私は、その歩みそのものに大きな価値があると思っています。
世の中では、どうしても結果やスピードで人を比べてしまうことがあります。
どこの学校に進んだか、どんな会社に入ったか、何を成し遂げたか。
もちろん、それらも大切かもしれません。
けれど、人の本当の価値は、それだけでは決まりません。
苦しい時にどう向き合ったか。
うまくいかない時に、どう立ち上がろうとしたか。自分らしく生きようと、どれだけ真剣に悩み、考え、歩んできたか。私は、そこにこそ、その人の大切な力が表れると思っています。
皆さんはこの学校生活の中で、たくさんのことを学んだはずです。
勉強の内容だけではありません。
人と比べすぎなくていいこと。
自分のペースで進んでもいいこと。
助けを求めてもいいこと。
そして、自分の人生をあきらめなくていいこと。
そうした学びは、これから先の人生で、きっと皆さんを支えてくれると思います。
クラーク記念国際高等学校には、「夢・挑戦・達成」という理念があります。
私はこの言葉は、特別な誰かのためのものではないと思っています。
大きな夢を持って、一直線に進める人だけのものではありません。
自信がない中でも「少しやってみよう」と思うこと。
不安があっても「もう一回やってみよう」と立ち上がること。
昨日までできなかったことが、今日少しできるようになること。
それも立派な「夢・挑戦・達成」です。
だから卒業生の皆さんには、これから先、どうか自分の可能性を自分で小さく決めてしまわないでほしいと思います。
今はまだ、将来の夢がはっきりしていなくてもいいのです。
進む道に迷ってもいい。
立ち止まる時があってもいい。
大切なのは、「自分にはもう無理だ」と決めつけないことです。
人は、環境との出会いによって変わります。
人との出会いによって変わります。
そして何より、自分で「もう一歩進んでみよう」と決めた時に、大きく変わっていきます。
これから皆さんは、それぞれ違う道へ進んでいきます。
進学する人、就職する人、まだ模索の途中にいる人。
その道は一人ひとり違っていて当然です。
だからこそ、周りと比べるのではなく、自分自身の人生を生きてください。
誰かの正解ではなく、自分にとっての納得できる生き方を探してください。
うまくいく時もあれば、思い通りにならない時もあると思います。
でも、そんな時こそ思い出してほしいのです。
皆さんは、今日ここまで来ることができた人たちです。
苦しさの中でも前に進んできた人たちです。
その事実は、これから先も皆さんの力になります。
そして、保護者の皆様。
今日までお子様を支え続けてこられた日々には、言葉では言い表せないご苦労もあったことと思います。うまくいかない日を前に、心配し、悩み、それでも信じて見守ってこられたこと、その積み重ねが今日につながっています。
本日のお子様の姿は、ご本人の努力はもちろんのこと、ご家族の支えがあってこそのものです。
教職員を代表して、心より敬意と感謝を申し上げます。
卒業生の皆さん。
皆さんの未来は、まだ白紙ではありません。
今日まで生きてきた時間、悩んできた時間、乗り越えてきた時間、そのすべてが、これからの人生の土台になっています。
遠回りに見えた経験も、苦しかった時間も、決して無駄ではありません。
むしろ、それらを経験した皆さんだからこそ、人の痛みに気づける優しさや、簡単には折れない強さを持っているのだと思います。
どうか、自分の人生を信じてください。
自分の可能性を信じてください。
そして、皆さんらしく、夢を持ち、挑戦し、達成を積み重ねていってください。
皆さんのこれからの人生が、喜びにあふれたものになることを、心から願っています。
卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。
以上、キャンパス長挨拶といたします。
2026年3月5日 クラーク記念国際高等学校SMART千葉
キャンパス長 佐藤 友基