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日本再生医療学会総会「中高生のためのセッション」の最終選考会に、連携校 札幌大通校の生徒が出場!

一般社団法人日本再生医療学会が主催する第25回 日本再生医療学会総会「中高生のためのセッション」という課題解決型プレゼンテーションの最終選考に、連携校 札幌大通校 国際コースの中島さん(1年)が選出されました。3月19日(木)にそのポスター発表が行われ、全国から選ばれた11チームが会場である神戸国際展示場に集いました。

第25回 日本再生医療学会総会の会場の様子

一般社団法人日本再生医療学会とは

日本再生医療学会は、けがや病気で機能が低下した組織や臓器を、細胞や組織の力を活用して回復・再生する「再生医療」の進歩と普及を支える団体です。再生医療は、臓器移植のドナー不足や拒絶反応、人工臓器の課題を乗り越える新しい医療として期待されています。同学会は、医学・生命科学だけでなく、工学、倫理、法律、医療経済など幅広い分野の専門家を結集し、研究の発展、臨床応用、安全性の確保、人材育成を通じて、人々の健康増進と福祉の向上に貢献することを目指しています。https://www.jsrm.jp

中島さんの企画は、2006年にiPS細胞の作製に成功して以来20年が経った現在も、「再生医療」への理解が十分に広がっていないという課題意識を持ち、これからの未来を担う若年層をターゲットに、どのように興味・関心を持ってもらえるかについて考え、提案したものです。

自分の企画をプレゼンテーションする中島さん

中島さんは、そもそも興味・関心の薄いテーマを主体的に学んでもらうためには、普通に再生医療の知識や情報を伝えるだけでは難しいと感じ、打開策として「アクティブ・ラーニング」に着目。オリジナルのカードゲームを考案し、ゲームを楽しみながら自然に知識が身につく仕組みを考えました。

カードゲームの仕組みについて説明する中島さん
カードゲームのプロトタイプ

これを、「10分の講演 + 25分のカードゲーム」のパッケージで「再生医療一般教養」プログラムとして実施、その後、「再生医療」について知っておくべき一般的知識をテストすることで、体験者の理解度を計測、このプログラムが認知度向上にどれくらい効果的なのかを検証しました。

質疑応答では、特にカードゲームの内容に興味を持っていただき、どのような仕組みで再生医療を学べるようになっているのかと質問されました。また、「難しい内容を楽しみながら学ぶ」という着眼点にも前向きな評価をしていただきました。

「楽しみながら学ぶ」という視点が評価された
ポスターを指しながら熱心に説明する中島さん

最後には、「再生医療を知るきっかけがなかっただけで、実は興味や才能があった人たちがたくさんいるはず。 そうした人たちに“再生医療と出会うきっかけ”を与えられるような存在になってほしい」という力強い言葉もいただきました。

プレゼンを終えての感想を聞きました。

自分の知りたい気持ちから自然に学びが始まる社会を

私はもともと視力が非常に弱く、失明の可能性もある状態なのですが、そうなった時に自分にとっては再生医療が唯一の選択肢なんです。頑張って早く実用化してほしいけどなかなか前に進まない中で、自分にできることを考えてきました。

そんなとき、友人に「再生医療ってどう思う?」と聞いてみたら、返ってきたのは「そもそも再生医療って何?」という一言でした。どれだけ重要な技術でも、知られていなければ理解も応援も広がらない。そう気づいた私は、「再生医療を知ってもらうこと」に自分の役割を見出し、今回の企画に辿り着きました。

もっと先の将来は、アクティブ・ラーニングを中心とした学びを広げ、日本の教育そのものを変えていきたいと考えています。講義中心の現在の教育から、一人ひとりの興味や問いを出発点にした学びが当たり前になるように、行政や教育委員会にも働きかけながら、自分から学びたくなる仕組みや環境を社会の中につくっていきたいです。

小さな子どもが「あれ何?」「どうして?」と問いかけるように、疑問をとことん深めていける環境が当たり前の社会になれば、「再生医療」のようなテーマにも、もっと意識や関心が集まるんじゃないかなと。自分の知りたい気持ちから自然に学びが始まる。そんな日本、そして世界をつくっていきたいです。

プレゼンを終え、熱い想いを語ってくれた中島さん
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