教育探究でディベートに挑戦 ―相手の意見を聞き、考え、伝える力を育む2時間―
11月17日、教育探究の授業で「教育」をテーマにしたディベートが行われました。立場ごとの主張を練り上げ、相手の意見を受け止めながら議論を深めていく生徒たちの姿が印象的な時間となりました。

【代表生徒が意見を主張している様子】
教育を“多角的に捉える力”を育てるために
今回のディベートは、教育探究の授業の一環として実施したものです。前週の2時間で、生徒たちは教育を巡る現状や課題を学び、調べ学習を通して自分の立場を明確にしてきました。
教育を単に「学ぶ」対象ではなく、「社会の中でどのように機能しているのか」「どんな課題があるのか」といった視点から捉える機会をつくることで、生徒一人ひとりが多角的に物事を考える力を育むことがねらいです。また、自分の意見を整理し、それを根拠とともに他者に伝える経験は進路選択へもつながる大切なスキルとなります。
主体性あふれる議論
当日は、前週に調べた内容をもとに立場に分かれ、主張・反論・まとめの流れでディベートを行いました。議論が始まると、相手の主張を一言一句聞き逃すまいとノートにメモを取り、自分たちの反論を素早く整理する姿が見られました。

【打ち合わせをしている様子】
上級生が議論の流れを作りながら、下級生をリードする場面もあり、協働しながら進める雰囲気が自然とできていました。後半に進むほど、1年生の積極性が大きく表れました。先輩に対しても臆することなく意見を述べ、根拠を示しながら自分の考えを説明する姿は大きな成長を感じる瞬間でした。生徒たちは調べ学習の内容をどのように活かすか、関連する制度や事例をどうつなぐかなど、教育というテーマを多面的に整理しながら議論を深めることができていました。
Students Voice
相手の意見を聞きながら、自分の主張のどこを強めればいいか考えるのが難しかったけれど、楽しかった
先輩と話すのは緊張したが、しっかり根拠を示せば伝わると気づいた
調べる段階では気づかなかった観点が、議論の中で見えてきた
意見を“つくる”から“伝える”へ 学びを実社会へつなぐ一歩に
今回のディベートでは、教育という身近でありながら奥深いテーマを題材に、情報収集から議論、反論の構築までを一連の流れとして経験しました。
単に知識を増やすだけでなく、「どう伝えるか」「どの視点が抜けているか」を考えるプロセスは、生徒たちの思考を大きく前進させました。