【学習】 「保健体育」授業 ~ハラスメントについて考える~
今回、「保健体育」の授業でハラスメントをアウト・セーフ・グレーの3つに分類するアクティビティを行いました。25の具体的な場面をカード化し、グループごとに「これはアウト(明らかなハラスメント)」「セーフ(問題ない)」「グレー(判断が分かれる)」に分けていく活動です。どの場面も日常の中にありそうな内容で、生徒たちは真剣に意見を交わしていました。
活動の中で印象的だったのは、男子グループと女子グループで分類が異なる場面が多かったことです。例えば、何気ない冗談や軽い会話も「言われたら嫌だ」「言い方によると思う」など、感じ方がさまざまでした。男子にとっては何でもない言葉が、女子には不快に感じられることもあり、その逆もあります。どのグループの意見も正解・不正解ではなく、感じ方の違いとして受け止めることが大切だということを学びました。
授業の最後には、「誰一人として同じ感性を持つ人はいない」ということを全員で確認しました。自分の言葉や態度が、相手をどんな気持ちにさせるか――それを考えられることが、クラスの安心につながります。 これからの学校生活で、クラス全員が安心して過ごせるように、言葉遣いや話す話題、態度を少しずつ意識していくことが大切です。お互いの違いを認め合い、尊重し合うことが、誰にとっても居心地のよい学校づくりの第一歩になります。

