【歴史総合】スクーリング授業~「王冠か、愛か」 エドワード8世の選択を追う~
通信制の高等学校で単位取得に必要な集中スクーリング授業。今回は歴史総合の授業の様子をご紹介します。
テーマは、イギリス国王エドワード8世の退位事件。「なぜ彼は国王の座を捨ててまで愛を選んだのか?」という問いを出発点に、複数の資料(風刺画、当時の新聞記事、本人のスピーチなど)を読み解きながら、その選択に至った背景を考察しました。
最初は「歴史の授業で恋愛?」と驚いた様子の生徒たちでしたが、読み進めるにつれて、個人の感情と国家の制度が交差する複雑さにどんどん引き込まれていく様子が印象的でした。
授業の後半では、生徒自身がエドワード8世の決断に「賛成」か「反対」かの立場を選び、その理由を資料に基づいてプレゼン。同じ資料を見ても受け取り方が違うことを知り、互いの意見を聞き合う中で「歴史を多面的に見る力」が育まれていく時間となりました。
歴史は“覚えるもの”ではなく“考えるもの”。これからもこうした学びを通じて、視野を広げていってくれることを期待しています!

