【2学年】静けさの中にたしかな学びを。東北での3日間を締めくくる
東北体験学習の最終日。
この日、生徒たちは現地の「語り部」の方とともに震災遺構へ向かい、東日本大震災当時の状況やそこに暮らしていた人々の記憶、避難の難しさ、そして“その後”の歩みについて学びました。静かに語られる事実のひとつひとつに、生徒たちは耳を傾け、目を見開き、言葉にならない思いを胸に刻んでいるようでした。
その後、行き先は松島へ。
ここでは事前に自分たちで立てた行動計画に基づき、寺院をめぐったり、名物の牛タンや新鮮な海産物に舌鼓を打ったり、お土産を選んだりと、それぞれが自由に東北の魅力を味わう時間を過ごしました。
美しい海辺の町を歩きながら、生徒たちは学びの緊張から少し解き放たれ、旅の余韻とともに、仲間との会話を楽しむ穏やかな表情を見せていました。
震災の記憶に触れ、歴史と文化を肌で感じ、自然の豊かさを味わう。
2泊3日という短い時間の中で、生徒たちは多くの「知る」「感じる」「考える」に出会いました。
帰路につく車内では、疲れた表情の中にもどこか充実した静けさが漂っており、それぞれの心に確かな何かが残ったことを物語っていました。
この体験が、未来を考える一つの視点となり、そして誰かの言葉に耳を傾ける“姿勢”として、生徒たちの中に生き続けていくことを願っています。