【スクーリング】三本の紐から、日本の美を結び出す——梅と松の飾りづくりに挑戦
今回の家庭総合のスクーリングでは、梅や松の飾りを三本の紐で作る実習授業が行われました。
これは、日本の伝統的な水引細工や祝い飾りの文化に触れながら、手先を使って美しく仕上げるという体験型の学びです。
授業では、まず梅結び・松結びの基本的な結び方や意味について解説があり、
「梅は厳しい冬を越えて花を咲かせる生命力の象徴」
「松は不老長寿や繁栄を願う縁起物」
といった、それぞれに込められた想いや歴史にも触れました。
その後の制作では、生徒たちが三本の紐を使って形を整えながら、ひとつひとつの曲線や交差に集中し、自分なりのアレンジを加えるなど工夫を凝らして取り組んでいる様子が印象的でした。
「思ったより難しいけど、完成すると達成感がある!」
「日本の伝統文化に、手を動かしてふれる時間っていいな」
そんな声が自然と飛び交い、教室全体がどこか落ち着きと集中に包まれた雰囲気に。
普段の生活ではなかなか意識する機会のない日本文化を、手と心の両方で味わう時間となった今回の授業。
生徒たちはそれぞれの作品とともに、伝統の奥深さをしっかりと体感していました。