CLARK SMART名古屋のチーム・宇宙煎茶団が『そらLab 2025』最優秀賞を受賞!成層圏に行った茶葉で「味」と「香り」を検証
CLARK SMART名古屋のチーム「宇宙煎茶団」が、起業家人材育成事業 高校生ディープテックプログラム『そらLab 2025』に参加し、最終審査会にて最優秀賞を受賞しました。

「そらLab」とは
そらLabとは、高校生が自らアイデアを考え、仮説を立て、設計し、実装する「成層圏チャレンジ」です。気温マイナス70℃、気圧ほぼゼロという過酷な環境へ、商品やサービス、そしてコンセプトそのものを実際に打ち上げて検証します。
大学生メンターと、数多くの成層圏打ち上げ・撮影に成功してきた専門チーム「GOCCO.」が挑戦を全面サポート!
さあ、空のその先へ ― 君なら何を飛ばす?



宇宙煎茶団が挑んだテーマとは?
宇宙煎茶団が掲げた仮説は、「成層圏に打ち上げた茶葉は、味や香りに変化があるのか?」というもの。身近なお茶を題材に、成層圏環境が茶葉に与える影響を科学的に確かめる実験を計画しました。


乾燥した茶葉、生の茶葉の2種類に、それぞれ保護材(タイベック)有りのもの、無しのものを準備し、合計4つの条件を設定して成層圏に打ち上げたものに、打ち上げ前の乾燥茶葉を加えた合計5種類の茶葉を用意。抽出する前の茶葉を直接食べ、味・香り・食感の違いを比較する方法と、抽出後のお茶を飲み、風味・香りの違いを比較する2つの方法で検証しました。

味・香りに明確な変化が!
打ち上げ後の評価では、味・香りに明確な変化が確認され、特に抽出する前の茶葉で検証した場合の変化が大きいことが分かりました。
また、保護材(タイベック)の有無によっても違いが見られるなど、仮説に対して具体的な示唆が得られました。結果の整理に加え、原因の検証や次の検証につながる改善点や課題設定までまとめ、最終審査会で発表しました。


審査では、仮説に対する答えが明確に示せた点、条件を丁寧に比較した点、次につながる改善点まで踏み込んだ姿勢が高く評価されました。加えて、企業へヒアリングして改善に活かした点や、質疑応答での受け答えが的確だった点にも言及がありました。
一方で、検証データの説得力をさらに高めるための工夫や、調査量を増やすことで精度を上げていくこと、実験プロセスの精緻化、そして成層圏でしか得られない価値をより明確にすることなど、今後の発展につながる具体的なアドバイスも寄せられました。
3月、アメリカへ海外視察に!
宇宙煎茶団には、来年3月にアメリカで最先端の研究や技術に触れられる海外視察の機会が与えられ、チーム全員で参加することになっています。今回の結果を踏まえ、次なる仮説「成層圏で茶葉を完成させることはできるのか」というテーマにも挑戦しながら、今後さらに探究を深めていく予定です。
引き続き、宇宙煎茶団の挑戦にご注目ください!
