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【探究授業レポート】文学と歴史を深く味わう初回授業

本校では、生徒の主体的な学びを育む「探究型授業」に力を入れています。今回は、今年度の探究授業としてスタートした2つのユニークな取り組みをご紹介します。

目次

■ 文学模擬裁判 ―「高瀬舟」から問いを立てる

文学模擬裁判のようす


森鷗外の短編小説『高瀬舟』を題材にした探究授業がスタートしました。

「高瀬舟」…1916年発表の森鴎外の作品で、江戸時代の随筆集「翁草(オキナグサ)」を元に書かれた短編小説。罪人を送る高瀬川を下る船内で、自殺に失敗して苦しむ弟にとどめを刺して罪人となった喜助が、高瀬舟の護送役の同心・羽田庄兵衛にその内容を語るというお話です。文庫本で15ページほどの短い物語ではありますが、「安楽死は許されるのか」「足ることを知る」という重いテーマを扱った文学です。

第1回目の授業では、作者・森鷗外の生涯や時代背景を学んだうえで、作品に描かれる「同意自殺」や「殺人幇助」といった倫理的・法的テーマについて解説を受けました。

六法を解説する法学部の大学生講師。ちなみにクラーク高校の卒業生です!

その後、生徒たちは検察官、弁護人、裁判官、裁判員といった役割に分かれ、模擬裁判の進め方を確認しながら練習に取り組みました。

「人を裁くとはどういうことか」「命の価値とは何か」といった重い問いに向き合いながら、文学を通して法や社会について考える探究の第一歩となりました。

■ 高大連携授業 ―「歴史紙芝居」で読み解く

筑紫女学園大学様との連携による探究授業も、初回が行われました。

今年度のテーマは「戦国武将」。徳川家康・織田信長・豊臣秀吉の3人を取り上げ、それぞれの人物像や功績、戦略を調査し、最終的には紙芝居として表現していく予定です。

第1回目の授業では、各武将についての基本情報を集め、統治方法などを可視化する「マッピング作業」に挑戦。

生徒たちは気づきを共有しながら人物理解を深めていました。

最終的に大学の講義へ参加させていただき、紙芝居を発表する予定です。

これからも、教室の学びを社会や歴史につなげていく本校の探究授業にご注目ください!

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