【学習】 「保健体育」授業 ~性感染症について水の交換実験を実施しました~
「保健体育」の授業で最も大切にしていることは、いかに自分事としてとらえることができるかです。それを得る手法の一つが「実感」です。今回は学生でも感染する可能性の高い性感染症に関して、実験を通して学習しました。
性感染症と聞いて、自分には関係ないという雰囲気やあまりよくわかっていない部分が多くあると思います。男性のみの病気、女性のみの病気ではなく、男女共通の病気であること。また、高校生年代で初めての性行為をする割合が72.9%(2021年調べ)であることから、今のうちにしっかりとした知識を得ておく必要があります。
さらに、北海道では「梅毒」の感染者が急増しています。近年のマッチングアプリの利用者数増加や性行為の多様性が要因となっていますが、主な要因は不特定多数との性行為です。不特定多数との性行為は、感染源を特定することが困難であることを実感してもらうために「水の交換実験」を実施しました。
【準備物】
炭酸ナトリウム水溶液、フェロールフタレイン液、人数分の紙コップ、水道水
炭酸ナトリウム水溶液は紙コップ1つだけ用意する。
【手順】
①水の入った紙コップを1人ひとつ持つ。
②挨拶を交わして、片方の紙コップに水を全部入れる。
③コップに水を戻す。
④5人と繰り返す。
⑤フェロールフタレイン液を滴下し、反応するか観察をする。
水の交換=性交渉 とみなします。
最初にフェロールフタレイン液に反応する紙コップはひとつのみ。
【結果】
フェロールフタレイン液を滴下し、赤色に変化すると、性感染症に感染した。とみなしました。
23人中、21人が赤色に変化しました。各紙コップには番号が書いてあり、感染源は何番か予測させましたが、正解とはなりませんでした。
不特定多数との性行為は性感染症に感染するリスクがあるということ。感染源の特定は困難であること。を実験を通して学習してくれたと思います!!



