【コース・専攻】「数学Ⅰ」授業紹介!ジグソー法で「二重根号」を攻略!
今回は、数学Ⅰの授業で「二重根号の計算」をテーマに、ジグソー法を活用した協働的な学びに取り組みました。
二重根号とは、ルートの中にさらにルートが含まれている形の数式です。このような式はそのままでは計算しにくいため、適切に変形して扱いやすくする必要があります。
今回の授業では、問題を3つの観点に分け、次のようなチーム編成で学びを進めました。
角チームは、ルートの中にある足し算や掛け算の構造を見抜く役割を担いました。式の中にある数の関係に注目し、「これは何かの2乗に見えないか?」といった視点で、式の構造を探る活動をしました。
刀チームは、ルートの中身を因数分解することに集中。中に隠れている共通因数やパターンを見つけ出し、どのように式を分解すれば簡単になるのかを考えました。
牛チームは、最終的にルートを外すことを担当しました。すでに整理された式をもとに、「どうすればルートを取り除いて計算できるか」に挑戦し、答えの形を整えることに取り組みました。
各チームが自分のテーマを深めたあとは、メンバーを混ぜて「教え合い」の時間をとりました。生徒たちは、最初は複雑に見えた二重根号の式も、視点を変えて分担しながら取り組むことで、徐々に「こういうふうに考えればいいのか」と納得できるようになっていきました。
「足し算に見えてたけど、掛け算になってるのがポイントだった!」
「因数分解って普段は地味だけど、ここではめちゃくちゃ役に立つ!」
「自分がルートを外す作業をやったときに、前の人の整理がちゃんとしてたから助かった」
といった声も生徒たちから上がり、チームでの学び合いがそれぞれの理解を支えていたことがよく分かりました。
今回の授業を通して、生徒たちは数学的な見方・考え方を分担しながら学ぶ経験をしました。
一人で解けなかった問題でも、チームで取り組めば道が見える。そんな体験は、これからの学びにも必ず活きてきます!

