【学習・教育】利益を最大化せよ! ~「省察的実践力」を磨くビジネスタワープロジェクト~
厚木キャンパスにて、探究特別授業「ビジネスタワープロジェクト」が実施されました。今回の授業テーマは、単なる工作ではありません。「建設会社の経営者」として、限られた資源で最大の利益を生み出すビジネスシミュレーションです。
「紙を高く積み上げれば勝ち」という従来のペーパータワーとは異なり、今回は厳しい「経営ルール」が課されました。「売上(タワーの高さ 1cmにつき 100万円)」から「原価(A4用紙 1枚につき 200万円)」を引いた「利益」を競い、もし計測時に倒壊したら売上は0円(原価のみ発生=赤字)となります。「紙を使いすぎると赤字になるぞ!」「高さよりも安定性を取って確実に利益を出すか?」生徒たちは、コストとパフォーマンス、そしてリスクのバランスを必死に計算しながらタワー建設に挑みました。
授業は2回戦制で行われ、その間に行われた「経営会議(作戦タイム)」が重要なポイントとなりました。「なぜ倒れたのか?(構造の問題?)」「なぜ利益が出なかったのか?(材料の使いすぎ?)」チームごとに損益計算書(P/L)を脳内で描きながら、自分たちの行動を振り返り、次なる戦略を練り直しました。この「行動→振り返り→再構築」のサイクルこそが、今回の授業の核心です。
授業の最後に明かされた本日の真のテーマは「省察的実践力(Reflection-in-Action)」でした。教科書通りの正解が通用しない現代社会において、行動しながら考え、状況に応じて軌道修正し続ける力です。「私は失敗していない。1万通りのうまくいかない方法を発見しただけだ」というエジソンの言葉のように、生徒たちは失敗を「ただのミス」ではなく「次の成功のためのデータ」として捉えるマインドセットを学びました。
最後のリフレクション(振り返り)では、「コスト意識を持つ視点は、普段の生活でも無駄をなくすのに使えそう」「チームで価値観(挑戦か安定か)を共有することの大切さを学んだ」といった、深い気づきの声が多く挙がりました。クラーク記念国際高等学校では、これからも「社会で活躍するための力」を育む実践的な探究授業を展開していきます。
