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【コース・専攻】2学年地域探究〜最終回のテーマは「学びを資産に」〜

2学年の地域探究では、市町村PBLとして地域イベントの企画・提案に取り組んできました。
11月例会で三市町村の首長へプレゼンテーションを終え、今回がプロジェクトの最終回。
この授業では、探究サイクルを「振り返り」まで回し切ることを目的としたリフレクションを行いました。

■ 「ふり返り」は終わりではなく探究の一部
探究学習で大切なのは
問い → 情報収集 → 分析・構想 → 実践 → 発表 → ふり返り → 次の問いへ
というサイクルを回していくこと。

今回の授業は、このサイクルの最後のフェーズ「ふり返り」を丁寧に行い、
学びを次の挑戦へ生かせる形に変換することをねらいとしました。

■ PMIで「事実と価値」を整理
まずはシンキングツール PMI(Plus/Minus/Interesting) を活用し、班ごとに企画を多面的に分析。
・Plus:良かった点
・Minus:課題だった点
・Interesting:おもしろい可能性・伸びしろ

生徒たちは、参加者目線・行政目線・実現可能性・季節性・地域性など、
視点を切り替えながら付箋に意見を書き出していきました。

「感覚ではなく、理由と根拠のある評価」へと切り替わる姿が印象的でした。

■ PMI → KPTで「未来につながる学び」へ
続いて、PMIで抽出した内容を KPT(Keep/Problem/Try) へとつなげました。
・Keep:次の企画でも続けたい成功要因
・Problem:今後も改善が必要な課題
・Try:試してみたい新しい挑戦・可能性

付箋を貼り替えながら議論することで
「本当に大切な学びは何か」 をチームで選び取り、言語化していきました。

班ごとにまとめたKPTシートは、来年度の2年生に引き継ぐ“探究攻略のノウハウとして残します。

■ 探究サイクルを次の挑戦につなげる力へ

生徒たちのふり返りには、成長を実感する言葉が多く見られました。

「成功にも理由があると気づいた。理由まで説明できると次に使える。」
「課題を見つけることは失敗じゃなくて、改善の入り口だと思えるようになった。」
「Tryを考えることで、“また挑戦したい”気持ちになった。」

発表を終えてから振り返りによって学びが最大化されることを、生徒たち自身が体感してくれたようです。

■ 「学びを資産に変える」探究へ

今回のリフレクション授業をもって、
この市町村PBLは探究サイクルを 最初の問いから、ふり返りまで 完遂しました。
・問いを立てる
・地域に赴き情報を集める
・分析・構想・イベント企画を行う
・発表し、外部のフィードバックを受ける
・ふり返りで学びを整理し、未来へ持ち帰る

この一連のプロセスを経験した生徒たちは、
企画力や協働力だけでなく
「学びを次につなげる力」 をしっかり育てることができました。

■ 最後に
地域探究の価値は、アイデアや発表だけでなく
自分の学びを言語化し、未来に活かす力を磨くところにあります。

今回のリフレクションで生徒たちは、
地域とのつながりを通して得た経験を、
進路・学校生活・次の探究・将来のキャリアへとつなげる準備を整えました。

クラーク国際厚木キャンパスでは今後も
「社会とつながる探究」を継続し、
生徒の主体性と可能性を最大限に伸ばす学びを提供していきます。

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