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【コラム】オタクの通り道#15 ~10巻以内で終わる最高のマンガとは?~

CLARK NEXT Akihabaraとは

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10巻以内で終わる最高のマンガとは?

オタクが10人いたら10通りの答えが出るだろうこの質問。
ある意味、地獄の質問なのだが、それに答えたいと思うのもまたオタク。聞かれていなくても答えてしまうのが我々なので、今日はそれを語らせていただきたいと思う。

ホントはすごい数出ちゃうんだけれど、ここは皆さんの先達オタクとして、皆さんの世代ではない作品を3つだけ紹介しよう。

1. 『星のさみだれ』水上悟志
連載自体は2005~2010年と、今回紹介する中では新しめの作品。2023年にアニメ化もされたのだが……いや、何も言うまい。今は最高のマンガの話だ。
この作品、おそらく刺さる人と刺さらない人に分かれるだろうと思われる。
端的に言うと今までの人生で「明日世界が滅亡すればいいのに」と願った回数が多い人ほど、この作品が刺さると吉田は思う。
1巻は対オタク特有のセリフ回しなんかがちょっとキツいところもあるけれど、それを過ぎればどんどん面白く読めるはず。
口にするのも恥ずかしいけれど、吉田は何度も何度も何度も何度もそれを願って生きてきたので、この作品が終盤に迫れば迫るほど、胸が苦しくて目が離せなくなっていったよ。
でも最後はとてつもなくハッピーエンドなので、興味を持った人は安心して読んでくれ。

2. 『ヘルシング』平野耕太
ご存知ヒラコー先生の超有名作品。この作品が初出で、いわゆるネットミームとなっていったセリフの多いこと多いこと。
絵も最高なんだけれど、やっぱりセリフのセンスがずば抜けた作品だと思う。
何と言うか、現代オタクの基礎知識的な要素がたくさん詰まった作品。
吸血鬼、ゾンビ、狼男、華奢な女の子が日本刀振り回す or 馬鹿デカ銃器振り回す、リップ・ヴァン・ウィンクル、シュレディンガーの猫、ヴァチカン、ラストバタリオン……ね、現代オタクの基礎になっているような要素がてんこ盛りでしょ。何がそうなのか、わからない人はぜひこれ読んで勉強してくれ。

3. 『寄生獣』岩明均
10巻で終わるマンガの金字塔。
無駄が一切ないマンガ。全てのセリフ、構図、紙面を構成する全てが奇跡的に意味を持ち合わせて、黄金比を形作っているかのような作品。
褒めすぎなように思うかもしれませんが、本当にそうなんだから仕方がない。
連載が終了してから19年後にアニメ化・実写映画化されたことからも、その根幹を成している面白さやテーマが時代を超えて通用する、普遍のものであることを証明してくれた。
なお吉田が死ぬまでに言ってみたいセリフの一つが「ミギー、防御頼む」だな。

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