観光業を通して、地域と未来に新たな価値を生み出すには?
2025年6月2日(月)~6日(金)、東京・名古屋・神戸、鹿児島の4拠点のキャンパスから13名の生徒が、LbE Japan主催による4泊5日の探究学習プログラムに参加しました。

このプログラムは、大分県別府市と湯布院エリアを舞台に、立命館アジア太平洋大学(APU)を拠点として実施され、観光・地域社会・環境の共生について多角的に学ぶための探究学習です。
世界中から学生が集まるAPUのグローバルな環境の中で、生徒たちは多様な視点や価値観に触れながら学びを深めました。


今回のテーマは「リジェネラティブ・ツーリズム(再生可能な観光)」です。
観光を通じて地域の魅力をどのように活かし、守り、未来へとつないでいくのか。そして、地域資源を活用しながら、経済・社会・環境の調和をいかに実現するかを、講義・ワークショップ・フィールドワークを通して深く探究しました。


さらに、APUの留学生や日本人学生がメンターとして各チームに特別参加し、多文化的な視点を取り入れた協働学習が展開されました。
異文化間コミュニケーションや、チームでのアイデア創出・プレゼンテーションなど、グローバルな場でも求められる実践的なスキルを育む貴重な機会となりました。


探究テーマ
地域の魅力を守りながら観光による経済効果を持続させるには?
多文化的視点はリジェネラティブ・ツーリズムにどのような付加価値を与えるか?
最終日には、3チームが「自分たちに今できるアクション」をテーマに、提案をまとめて発表。
どのグループも、観光の楽しさにとどまらず、地域に寄り添いながら未来を創造する視点を大切にしていました。


今回のプログラムを通して、生徒たちは「観光=ただ訪れるもの」ではなく、「共につくるもの」と捉え直す経験を得ることができました。


生徒の声
CLARK SMART名古屋 スマートスタディコース 増田さん(3年)
プレゼンテーションをつくる過程で、みんなと話し合いながら共同作業をする中で、「最後まで、耳と心で聴く!」の大切さに気づきました。
意見を尊重し合いながら、みんなで一つのものを作り上げていく素晴らしさを実感できたのが、今回のいちばんの成長だと思います。
東京キャンパス インターナショナルコース 田中さん(2年)
APUの寮での生活では、クラーク国際の他のキャンパスの生徒と一緒に暮らし、楽しさや喜びを分かち合うことができて、とても新鮮で貴重な経験になりました。
また、地域の方々の声に耳を傾け、それを伝えることの大切さや、たとえ意見がぶつかっても仲間と協力することの大切さを学ぶことができました。


このプログラムを通じて、生徒たちは「観光=消費」ではなく、「観光=地域と共に再生・共生する手段」という新たな価値観に出会いました。
地域を深く理解し、持続可能な未来を共につくる担い手としての視点を育むことができた今回の経験は、今後の進路や学びにも大きな意味につながると思います!
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