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高校生たちがSDGsの実践的な学びの成果を2024年2月8日、15日にオンラインで配信。インドネシア・バリ島での現地調査も実施

目次

社会課題解決への実践者を育てる「SDGs探求ゼミ」集大成

広域通信制高校のクラーク記念国際高等学校(本校:北海道深川市、校長:吉田洋一、以下、クラーク国際)では、2024年2月8日(木)と2月15日(木)に、クラーク国際独自の教育プログラム「SDGs探究ゼミ」を受講した生徒らによる「SDGs達成のための解決策」および「主体的な行動計画」のプレゼンテーションを実施します。本プレゼンテーションは、「SDGs探究ゼミ」全22回のプログラムにおける集大成的位置づけとなり、クラーク国際が設置する全国の学習拠点をオンラインで繋ぎ配信されます。
本プログラムは、クラーク国際では初となるインドネシア・バリ島でのフィールドワークも実施。気候変動や海洋保全、ゴミ問題などをテーマに、より実践的な探究活動に取り組みました。
インドネシア・バリ島の生産者にヒアリングを実施

■スマートスタディコース「SDGs探求ゼミ」とは

クラーク国際では、開校当初より「“好き”を“得意”に」発展させ、個性を際立たせながら生徒たちの成長を目指す教育を行っています。なかでも「通学」と「オンライン」での学習を組み合わせたスマートスタディコースは、急速に変化する社会において、場所や時間にとらわれることなく、生徒が自分に必要な力を身につけられるコース。「自ら学び続ける力」の獲得を目指し、自らの人生を自ら決断できる力を持った生徒を育てることを目標としています。
その教育の一環として導入された「SDGs探求ゼミ」は、全22回の授業を通して、SDGs(持続可能な開発目標)についての基礎知識を得て、課題の見つけ方や課題解決を、全国にある学習拠点を繋ぐ「オンライン授業」と「対面授業」を組み合わせて学ぶプログラムです。
インドネシア・バリ島の街の人々にヒアリングを実施
講師は、グローバルリーダーを育成するための教育プログラムを開発するタイガーモブ(株)代表の中村寛大さんと、インドネシア・バリ島を拠点に活動する気候変動・環境研究者の高間剛さん。理論だけでなく、実践的な社会課題解決のためのフィールドワークやグループワークに取り組み、2023年度は100名近い生徒が受講しています。
授業では、インドネシア・バリ島が抱える問題をSDGsの課題として取り上げました。インドネシア・バリ島は世界のトップリゾートとして知られていますが、近年、許容範囲を超えた観光客が押し寄せるオーバーツーリズム、いわゆる観光公害によるゴミ問題などが深刻化し、観光地としての存続が厳しい状況に陥っています。
インドネシア・バリ島のカカオ農家にヒアリングを実施
気候変動がもたらす米作やコーヒー栽培など第一次産業への打撃も大きく、生産者は不安定な収入や貿易の不均衡に苦しむなど、多くの課題を抱えています。授業では、現地と生徒をオンラインで繋ぎ、それらの課題から関心のあるテーマを選び取り組みました。
※高間剛(たかま・たけし) 英国・オクスフォード大学で環境地理学の博士号を取得。現在はインドネシア・バリ島で環境シンクタンクsure.coを立ち上げ、環境保全活動に関する多くの取り組みに従事する。ストックホルム環境研究所(SEI)研究員、インドネシア・ウダヤナ大学の客員教授などを兼務。
※SDGs(持続可能な開発目標):気候変動、貧困、差別など世界が抱える17の課題を2030年までに解決することを目指す世界共通の目標。国連が2015年に採択した。
高間剛氏、講演の様子

■「SDGs探求ゼミ」初の海外実習を実施

2023年12月4日(月)から10日(日)までの7日間、「SDGs探求ゼミ」を受講する生徒の中から希望者がインドネシア・バリ島に滞在。バリ島の課題について地元の関係者、並びに地元住人100人への英語取材や、関連する施設を見学するなど、フィールドワークに取り組みました。

▶︎バリ島での探究テーマの例
気候変動/ゴミ/水/海洋環境/農業/観光 
※2月8日(木)、15日(木)のプレゼンテーションでは、このバリ島研修の成果も発表されます。
インドネシア・バリ島のプレゼンテーションの様子 

【広島キャンパス 脇谷さんのコメント】

充実した1週間を過ごし、仲間や先生、現地の温かい人々に感謝の気持ちでいっぱいです。笑いと涙が交じり合った日々で、新しい友達との出会いや異なる文化への触れ合いで視野が広がったように思います。
今回の経験を通じて、柔軟な発想の重要性を痛感しました。異なる価値観に触れ、世界の多様性を理解し、固定概念から解放された感覚があります。これらの貴重な瞬間に感謝するとともに、一生忘れられない経験となりました。

【教務開発課教員・山下学のコメント】

この「SDGs探求ゼミ」は、オンラインでの学習だけでなく、現地での体験型学習を取り入れ、SDGsの課題を目の当たりにすることで、主体的な行動を起こし、社会のチェンジメーカーとなる人材の育成をモットーとしています。講師の中村さん、高間さんのもと、インドネシア・バリ島の課題に取り組むため、現地の人々との交流もあり、そこでは英語でのコミュニケーションが必要となります。生徒たちは実践的なやり取りの中で、英語力の向上にも力を注いでいます。ゼミでの学びやフィールドワークを通して、自分の「常識」を壊し、自身の新しい可能性を見出してくれることに期待しています。

 【「SDGs探求ゼミ」タイガーモブ(株)代表、講師・中村寛大さんのコメント】

「SDGs探求ゼミ」はSDGs達成のために行動する力をつけることを目的としているため、生徒それぞれが解決策を考え、自らできることに向けて動き出すところまでをサポートしたいと考えています。
2023年12月に実施したバリ島研修では、日本に暮らしていてはわからない現地の過酷な状況を目の当たりにしたと思います。自分の当たり前が、当たり前でない。言葉が通じない、というマイノリティになる経験は、生徒たちの今後の成長の大きな糧となるでしょう。
クラーク国際のゼミ受講生の中には、卒業後もSDGsの活動に積極的に取り組み、今も当社と交流がある人もいます。クラーク国際には思いもよらない飛躍を見せてくれる生徒が多く、「自分にもできた」という自信をつけてくれるのが嬉しいです。

このゼミを通して、自分の好きなこと、得意なことを見つけてほしい、将来に踏み出すための1歩を見つけてほしいという願いを込めて授業作りをしています。

【「SDGs探求ゼミ・プレゼンテーション」の詳細】

開催日時:2024年2月8日(木)、 2月15日(木)、いずれも13:50-15:40
※オンラインで配信
※授業の視聴をご希望のメディアはお問い合わせ先までご連絡ください。
グループディスカッションの様子

【タイガーモブ株式会社について】

個人、法人問わず、次世代のリーダーを育てることを目的に、海外インターンシップや海外研修プログラムの提供を手がけています。教育機関との提携実績も多く、探求学習への注目の高まりとともに、これまで100以上の教育機関、約10,000人の児童・生徒にオンライン、オフラインでの講義を実施しています。
公式サイト: https://www.tigermov.com/
全てリサイクルした竹で建築された学校を訪問
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