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【ペット生命科学コース】馬房(ばぼう)実習〜馬と実際に触れ合えます〜

東京キャンパスには8つのコースがあり、自分の好きや得意をとことん追求していく事ができます。ペット生命科学コースでは、平日の授業以外にも、土曜日や長期休みに様々な実習を行っています。今日は、東松山の吉川牧場にて、馬房実習を行いました。
始めは馬房の掃除です。排泄物の掃除は、馬の健康を守るためにとても重要です。色や匂い、水分量などを見ることで、馬の体調をチェックします。掃除の後は、馬について学びました。

掃除風景

馬は群れで行動する習性があるのですが、リーダーはメスが多いそうです。群れのリーダーとして求められる力は、強さではなくいかに安全に群れを守ることができるかが重要となります。肉食動物が近くにいる際に、いかに早く気づき、安全に逃げる事ができるかが大事なのです。草食動物と、肉食動物では、リーダーとして求められる事が違う事を知りました。
午後の実習では、実際に馬に触れて学びます。馬を外に連れ出す際、逃げ出さないように紐で繋ぐのですが、その為に頭部に装着する器具を「無口」と言います。無口の輪の部分に紐を繋ぎ馬を外へ連れ出しました。紐を柵などに一時的に繋ぐときの結び方を「馬結び」といい、馬結びの結び方を教わりました。

馬結びの練習

馬を柵に繋いだ後は、蹄の手入れと、ブラッシングをしました。馬は賢い生き物なので、体の痒いところがあると自分で体の向きを変えてアピールしてきます。

蹄(ひづめ)の手入れ


馬のお手入れが終わったら、広い場所まで馬を移動させた後、紐を外し放牧します。外から馬を観察すると、それぞれの馬の力関係がわかります。気の弱い馬、仲の悪い馬など個性が見えてきました。
次に4〜5人のグループに分かれて、馬に触れる事なく動かすことができるか試しました。触らずに動物を動かすことはかなり難しかったです。動物は、相手が自分より力があるのかないのかを瞬時に判断します。自分にとって嫌な相手が近づくと、馬は動きます。その習性を利用する事で、触れる事なく馬を動かす事ができました。馬にも個性がある為、声の掛け方にも工夫が必要となります。最後にもう一度掃除をして、飼葉を与えて実習を終えました。

放牧した馬の観察


ペット生命科学コースでは、このような体験を通して、馬の生態を学ぶことはもちろん、座学だけは学ぶ事ができない動物の扱い方や距離感の測り方などを実学的に学ぶことができます。実際の体験から学ぶことは、より深い学びに繋がります。将来動物園で働きたいという夢を持った生徒は、どのように動物と関われば動物のストレスにならないか考えたと言っていました。それぞれの気づきと学びが得られた貴重な体験となりました。

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